お水取り ~藤の蔓~
1日から本行が始まり、毎夜毎夜お松明を目当てにたくさんの観光客が二月堂に集まってくる。
お松明は、初夜上堂される練行衆の足元を照らすための灯りである。
それ以上の意味は無いそうだが、闇夜にゆらめく炎には畏怖とともにその魅力を感じずにはいられない。
松明の材料は、毎年各地の講から届けられる。
クツワ蔓と呼ばれる松明作りにかかせない良質の藤蔓は信楽町の江州一心講の皆さんが毎年届けて下さる。
温暖化や山林の荒廃のために、近年は採集が難しいということを聞いた。
こんな所にも人と自然の距離が遠くなっている悲しい現実が垣間見える。

